令和6年度税制改正に伴い、2024年6月支給の給与・賞与から所得税・住民税の定額減税が実施されています。
年末調整計算後の定額減税関連の各項目の詳細は、以下の通りです。
定額減税の「控除外額(年調時)」の確認方法と源泉徴収票の摘要欄の表示内容
「年末調整の概要」に追加された項目
定額減税の「控除外額(年調時)」の確認方法と源泉徴収票の摘要欄の表示内容
従業員の定額減税額の詳細や履歴は、対象従業員の「従業員管理＞給与・年末調整＞特別定額減税」で確認できます。
年末調整計算後に、「対象人数(年調時)」、「総減税額(年調時)」、「控除外額(年調時)」項目へ数字や金額が表示されます。
「控除外額(年調時)」は、年末調整計算後に「総減税額(年調時)」のうち控除しきれなかった金額です。
年末調整計算時に「総減税額(年調時)」から控除しきれなかった金額がある場合は「控除外額(年調時)：〇〇〇〇円」と表示されます。
控除しきれなかった金額がない場合は、「控除外額(年調時)：0円」と表示されます。
「控除外額(年調時)」は、源泉徴収票の摘要欄の「控除外額」に表示されます。
源泉徴収票の摘要欄の表示例はこちらを参照してください。
上図例のように、2024年6月1日時点の「対象人数」から年末調整時に対象人数の変動があった場合は、「対象人数(年調時)」に変更後の対象人数が表示され、その人数を元に「総減税額(年調時)」が自動算出されます。
年末調整で控除しきれなかった減税額が、「控除外額(年調時)」に表示されます。
「控除実施額」は2024年６～12月給与/賞与に、暫定で控除された月次のみの定額減税控除実施額です。
年末調整計算を実行してもこの「控除実施額」に年末調整計算時の定額減税控除額は含まれません。
年末調整計算後の最終的な定額減税控除額は、「従業員管理 > 給与・年末調整 > 年末調整の概要」の「所得税の定額減税額」に表示されます。
※令和６年分の所得税額から定額減税額(総減税額)を控除しきれていない場合は下記サイトをご確認いただいた上で、お住いの市区町村にお確かめください。
内閣官房ホームページ「新たな経済に向けた給付金・定額減税一体措置」（外部サイト）をご確認ください。
源泉徴収票の摘要欄の表示例
(例)「所得税の定額減税額：30,000円」「控除外額(年調時)：0円」の場合
(例) 「所得税の定額減税額：71,550円」「控除外額(年調時)：18,450円」の場合
(例) 「所得税の定額減税額：0円」「控除外額(年調時)：30,000円」の場合
(例) 非控除対象配偶者分の定額減税の適用を受けた場合
(例) 非控除対象配偶者が障害者に該当する場合
(例)年末調整時に定額減税対象外となった場合
※給与収入で既に2,000万円超の場合は、「年末調整対象区分：計算対象外」のため摘要欄は空欄です。
【補足】
従業員本人の給与収入が2,000万円超の場合
従業員本人の給与収入が2,000万円超の場合は、年末調整対象外で定額減税も対象外です。
配偶者の所得金額が48万円以下の場合、「従業員管理＞給与・年末調整＞家族(ウィザード)」の配偶者の「同一生計配偶者対象：はい」と表示されますが、「同一生計配偶者」項目は無関係です。
※給与収入が2,000万円以下でも、年末調整でその他の所得の申告により所得1,805万円を超えた場合は、定額減税の対象外となります。
被扶養者が非居住者の場合
被扶養者が非居住者で登録されている時点で定額減税対象外に判定されます。
配偶者の所得金額が48万円以下の場合、「従業員管理＞給与・年末調整＞家族(ウィザード)」の配偶者の「同一生計配偶者対象：はい」と表示されますが、非居住者で登録されている時点でこちらも同様に定額減税対象外で判定されているはずです。
「同一生計配偶者」項目は無関係です。
「年末調整の概要」に追加された項目
定額減税計算のため、「従業員管理＞給与・年末調整＞年末調整の概要」の「計算項目」に、以下の3項目が追加されました。
・所得税の定額減税額
・所得税の定額減税上限額
・所得税の定額減税額控除後の所得税額
「所得税の定額減税額」は、年末調整時に年調所得税額から控除した最終的な定額減税額です。
この税額が、源泉徴収票の摘要欄の「源泉徴収時所得税減税控除済額」へ記載されます。
「所得税の定額減税上限額」は、年末調整時の所得税の定額減税の上限金額が表示されます。
上図例のように、「所得税の定額減税上限額」が控除しききれなかった場合のみに、「従業員管理＞給与・年末調整＞特別定額減税」の「総減税額(年調時)」と同じ金額が表示されます。
「所得税の定額減税上限額」＝源泉徴収票の摘要欄 「源泉徴収時所得税減税控除額」＋「控除外額」です。
「総減税額(年調時)」が全額控除された場合は、下図例のように「所得税の定額減税上限額」項目は表示されません。この場合は、「総減税額(年調時)」＝「所得税の定額減税額」＝源泉徴収票の摘要欄 「源泉徴収時所得税減税控除額」＋「控除外額：0円」です。
「所得税の定額減税額控除後の所得税額」は、「年調所得税額」から「所得税の定額減税額」を差し引いた金額が表示されます。引ききれない場合は、「0円」と表示されます。
このマニュアルの英語版はこちらを参照してください。
2024 Fixed tax reduction related after year-end adjustment calculations 【For Administrator】
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